2024.04.02 【電機各社トップの新入社員への訓示】電子部品・材料
〝自律人材〟へ
村田製作所・中島規巨社長 皆さんには、ムラタの経営理念が何を伝えようとしているのか、経営理念と価値観を理解し、自分の仕事がどのような形で経営理念につながり、貢献できているのかということを結び付け、自分の仕事の価値や目的を見つけられるようになってほしい。社会の動向に対して会社がどう動き、自分の部署、他部署、自分はどう動くべきかをよく考えて行動し、〝自律人材〟となって成長しながら会社の発展を支えてくれることを期待している。
明確な目標もち努力
京セラ・谷本秀夫社長 皆さんに大切なことを2点伝えたい。1点目は与えられた仕事を好きになること。2点目は高い目標を持つこと。明確な目標を持ち、それに向かって日々努力を続けることだ。今こそ京セラグループの総力を結集し、新たなビジネスを創造し、次なる飛躍につなげるチャンスである。新たな価値を生み出すには、これまでの常識や慣例にとらわれない発想の転換が不可欠であり、創造力とバイタリティーにあふれた皆さんの若い力が必要だ。
できる理由見つける
ミネベアミツミ・貝沼由久・会長CEO 現在は「VUCA」の時代。このような時代に、皆さんが生活を守り幸せになっていくために重要なことは「会社を守ること」と「自分を守ること」。自分のために自分の力を付けることで、自分を守ってほしい。この先皆さんは、仕事で難しいと感じることにも出会うと思うが「できる理由」を見つけるために会社に来てほしい。皆さんがこの会社で、できる理由を見つけるために、さまざまな人の経験や知識を取り入れながら自分だけの答えを見つける場にしていきたいと、考えている。
つながりを大切に
日本ケミコン・上山典男社長 入社おめでとう。社会人になると、一日のうち職場の仲間と過ごす時間が最も長くなる。職場での過ごし方が大事になるが、将来立場が変わっても変わらないのが同期入社の仲間とのつながりだ。大切にしてほしい。入社一年目の成長はとても大きい。職場で分からないことがあれば、積極的に聞くことが大事。人に訊くことができる社員ほど成長は早い。自然体で頑張ってほしい。
挑戦から学び成長
ニチコン・森克彦社長 既成概念にとらわれず、視点を変え、視野を広げ、視座を高くすることで、これまでより一段高いレベルで考働することが、今、求められている。失敗を恐れず、挑戦することから学び自身の力に変えて成長してほしい。困難だと感じることがあっても壁を突き破り、乗り越えた先には新しい景色が広がっている。大切なのは、あきらめない気持ちとやり遂げる決意を持つことだ。経営理念のもと、皆で力を合わせてさらなる高みを目指そう。
自分の強み生かす
FDK・長野良社長 社会人としての一歩を踏み出す皆さんは不安や緊張でいっぱいかもしれないが経営陣も同様。会社の事業運営に直接・間接的に影響を及ぼすさまざまな事象は自分たちではコントロールできないが、自分の強みを生かし自らの役割を務めることに徹することで正解のない世界で実績を積み重ねている。皆さんが加わることで、厳しい外部環境でもコントロール可能な状態にできることを期待する。本年度は従業員に対して、Comfort Zoneに安住せずリスクを冒して挑戦するよう促している。皆さんの新たな視点と柔軟な発想がFDKグループの事業価値を更に高めることを期待する。
チームワークが重要
日本航空電子工業・村木正行社長 社会や経済の構造が大きく変わる中、フレッシュな若い力で最大限に能力を発揮するため、二つのことを心掛けてほしい。一つ目に、チームワークの重要性を認識し、チームのメンバーとベクトルを合わせて一つの目標に向かって進んでもらいたい。二つ目に、課題解決のスピードを高めてもらいたい。課題を先送り、人任せにせず、スピード感ある判断と行動を心掛けてもらいたい。皆さんのこれからの健闘と活躍を心から期待する。
新しい感性に期待
タムラ製作所・浅田昌弘社長 タムラ製作所は5月に創業100周年を迎える。記念すべき年の新入社員である皆さんには、新しい感性を職場に持ち込み、新芽を芽吹かせることを期待する。経営や社会構造のあり方が大きく変わろうとする現代、一人一人がリーダーシップを持ち、個々の責任を果たすべく行動することが求められる。常に学び続ける向上心を忘れず、柔軟な発想や過去にとらわれない行動で、将来のタムラの力になってほしい。
失敗を恐れず挑戦
太陽誘電・佐瀬克也社長 太陽誘電グループの一員として仲間入りされたことを心から歓迎する。私自身の経験だが、入社した最初の数年間が、その後の社会人生活の基盤をつくった大切な期間だった。たとえ成功に至らなかったとしても、努力したことは後になって必ず役に立つ時が来る。失敗を恐れず、ひたむきにチャレンジしていくことが、キャリアの形成と同時に、人間的な成長にもつながると思う。今の自分は何をすべきかを考え一日一日を大切に過ごし、悔いのないよう存分に活躍してほしい。
変化に前向き
ホシデン・古橋健士社長 現代社会は技術革新などにより目まぐるしく変化しているが、とりわけ電子部品業界は変化の激しい業界である。変化に自ら飛び込めない企業は成長しない。当社も74年の歴史の中で技術・商品・お客さまなどさまざまな変化を経験してきた。皆さんにも一人一人が変化に前向きに挑戦することを期待する。挑戦の先に個の成長があり、その先にホシデンの成長がある。会社とともに挑戦し、成長していこう。
自身の目標を持つ
トーキン・片倉文博社長 これから社会人としての新しい生活が始まるが、皆さん自身がしっかりとした目標を持って日々仕事をし、生活をすることは大変大事である。最近は大谷翔平選手や久保建英選手など、海外で活躍する日本人のスポーツ選手が増えているが、彼らは学生の頃から目標を持って準備してきたのではないかと思う。皆さんも自分なりの目標を持ち、その目標に近づくことができるよう日々研さんしていただきたい。そしてそれぞれが持つ素晴らしい個性を生かして輝く個人になっていただきたい。
「進取の精神」
たけびし・岡垣浩志社長 自ら考え進んで行動する。「進取の精神」で取り組もう。当社は少数精鋭であり新入社員の皆さんにも即戦力としての活躍が求められる。そのためには、指示待ちではなく自ら考え進んで行動することを習慣化してもらいたい。
ファーストペンギン
グンゼ・佐口敏康社長 皆さんに3点お願いしたい▽あいさつをする、はきものをそろえる、そうじをする、三つの躾(しつけ)を実践できる人となる▽一生懸命であれ▽強みを活かし、自ら考え行動し、やり抜ける挑戦者であれ。常にチャレンジングな気持ちを忘れず、群れの中で最初に大海に飛び込むファーストペンギンとして社会人生活に臨んでもらいたい。この先厳しい、つらい局面に遭遇すると思うが、自身のキャリアを高めるチャンスと捉え人事を尽くしてほしい。