2020.05.18 日立、新型コロナで100万ドル融資 クラウドファンディング利用
日立製作所は18日、インターネット上で不特定多数から資金を集める「クラウドファンディング」を利用して、新型コロナウイルスの影響を受けている事業者へ100万ドル(約1億円)の融資を実施すると発表した。感染拡大で業績が悪化する企業の資金繰りを支えることが狙い。
融資は、小規模事業者や起業家などへの融資を支援するNPO法人、米キヴァ・マイクロファンズを経由して実施する。キヴァが立ち上げた新型コロナ対応の支援プログラムに参画して融資に踏み切る日本企業は初めて。
融資した資金は日立の基金として4年間運用した後、キヴァの運営費として全額寄付する予定。日立グループの従業員が融資を求める事業者を選ぶと、日立の基金から1人当たり25ドルを融資する。
従業員以外については、SNS(交流サイト)上にある日立の公式アカウントで、融資向けサイトを紹介。プログラムの対象となる事業者に公式アカウントやキヴァを通じて融資を行った場合、日立の基金から25㌦の追加融資枠が付与されるという。
日立は17年にキヴァのパートナーに参画し、10万ドルを融資した実績を持つ。(電波新聞紙面では19日付に掲載します)