2024.06.20 「熊本と手を携えて歩む」 TSMCとJASMが初協賛 湾声楽団オーケストラが熊本で公演
左から、公演後に会見したTSMC教育文化基金のチュンラン・シューCEO、JASMのワイエイチ・リャオCEOら。県内の高校合唱団も出演した
台湾半導体大手TSMCと日本国内の生産拠点JASMが初めて共催、協賛した「湾声楽団オーケストラ」の熊本公演が19日、熊本県立劇場コンサートホール(熊本市中央区)で行われた。今回の公演は両社が熊本との関係をさらに深めていくために企画した初の試みで、「感謝を込めて音楽でつながる熊本と台湾」をテーマにした。
湾声楽団は台湾を代表する人気オーケストラ。世界10大コンサートホール公演を目指す中、熊本での公演は初。当日は熊本県立第一高校合唱団も出演、日台友好のハーモニーを奏で、アンコールでは中国語の歌も披露した。
JASMのワイエイチ・リャオCEOは、公演中のあいさつで「JASMの今の姿があるのは熊本県の皆さまのおかげ」と感謝の意を示した上で、「200億ドル以上を投じる第二工場では、約3400人以上の雇用を創出予定。JASMは日本の半導体産業と熊本県の経済発展に貢献していく」と述べた。
JASMは、熊本県菊陽町に第一工場を開所し、第二工場の建設も予定している。熊本県とのパートナーシップも一層強化していく考えで、公演後の会見では、TSMC教育文化基金のチュンラン・シューCEOが「熊本の皆さまへの感謝の気持ちを込め、JASMが地域と手を携えて歩んでいくことを示した」と力を込めた。公演した湾声楽団のリー・ヂェァイー指揮者は「台湾の音楽を日本の皆さんと共有し、日台の文化交流が深められて嬉しい」と振り返った。
熊本県立第一高等学校合唱団は「言語の壁を越えて一体となれた実感と、素晴らしい共演の機会に感謝の気持ちでいっぱい」とリラックスした表情を見せた。