2025.01.27 再設計できる半導体 パートナー企業が技術支援 アルテラ

14日に開催されたキックオフ・イベントでASAPプログラムを発表した

アルテラのFPGA「Agilex 9 SoC FPGA ダイレクト RF」シリーズ(出所:インテル)アルテラのFPGA「Agilex 9 SoC FPGA ダイレクト RF」シリーズ(出所:インテル)

 ユーザーが回路構成を書き換えられる半導体「FPGA」の導入を支援するプログラムを、米アルテラが開始している。同社の幅広いパートナー・エコシステムを活用し、FPGA分野全体のイノベーションを目指す。

 アルテラ・ソリューション・アクセラレーション・パートナー(ASAP)プログラムといい、FPGAの開発プロセスを最大9カ月短縮できる設計リソースを提供したり、技術サポートを行ったりする。共同マーケティングや業界イベントも行う。

 アルテラは2015年に米インテルに買収され同社のFPGA部門になったが、24年に子会社として独立。それに伴い、インテルとは別のパートナープログラムを始める必要が生じた。インテル時代のパートナー企業の3分の2以上が引き続き参加している。パートナーはデータセンター、通信、組み込みシステムなど、幅広い分野から集めた。

 同社のプロダクト・マネジメント&マーケティング責任者のディバーリ・トレハン氏は「強固かつ協力的な関係を構築することで、パートナー、お客さま、そしてアルテラにとって、より大きな業界イノベーションを実現する」と語る。

 FPGAは、顧客が再設計により用途に合ったチップを使える分、その再設計自体がコストとなり、導入まで時間がかかることが課題。そのため、エコシステムを利用した技術サポートが効果的になる。