2025.01.31 日立、4~12月連結は3セクターが大幅増収増益
日立製作所の2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、日立アステモの再編などの影響で減収となったものの、デジタルトランスフォーメーション(DX)や脱炭素などのグリーントランスフォーメーション(GX)の追い風を受け、主要3セクターは大幅な増収増益となった。
直近10~12月期(3Q)は、デジタル分野の「デジタルシステム&サービス(DSS)」、エネルギーや鉄道の「グリーンエナジー&モビリティ(GEM)」、社会インフラなどの「コネクティブインダストリーズ(CI)」の主要3セクターが、前年同期比16%増収となり調整後EBITA(利払い・税引き・一部償却前利益)も同34%増と好調に推移した。
3セクターは2Q(7~9月期)から引き続き好調で、クラウド移行やDXなどITサービス関連が好調のDSSと、再生可能エネルギーや鉄道システムなどが好調だったGEMが全体をけん引した。注力しているデジタル事業「ルマーダ」では、GEM関連が同61%増と大きく伸び、全体でも同30%増と大幅増を計上した。
好業績を受け、通期連結業績見通しは3セクターで売り上げ5500億円、調整後EBITA570億円、連結合計コアフリーキャッシュフローで1300億円上方修正した。会見した加藤知巳執行役専務CFOは「3セクターは前年度を上回る伸長で推移しており、2024中計はおおむね達成できる見込みだ」と述べた。