2025.07.09 【ものづくりワールド特集】ブース見どころ 東芝情報システム
LPWA活用で電源不要・低コスト
設備監視ソリューション紹介
東芝情報システムは、電源不要、低コストで実現するLPWA(Low Power Wide Area-network)を活用した設備監視向けソリューション「NetNucleus LPWA」などをメインに紹介する。
LPWAは、省電力と長距離通信を特徴とした通信技術。低消費電力のため、電池運用に向いている。電源が取りづらい場所で広範囲な設置が可能だ。
NetNucleus LPWAは、既存施設に各種センサーと無線装置を配置し、監視データを取得、同社開発の「省電力無線メッシュネットワーク」および「クラウドサービス」と連携させることでデータ収集、分析を容易に実現できる。
無線機は、単3電池2本で10年間稼働。免許不要な920メガヘルツ帯無線を利用し、バケツリレー式のメッシュネットワークにより、広域をカバーするとともに、高い信頼性を実現する。設備監視システムの新規設備への置き換えは、電源設備・配線コスト、通信環境などがハードルとなっているが、NetNucleus LPWAは既存設備に取り付け可能で、工事費用を大幅に削減できる。
電池で駆動するため複雑なインフラ工事を必要とせず、簡単に設置が可能。また、クラウドサービスは、必要事項を記載したExcelシートを読み込ませるだけで設定が可能なため、簡単にIoTシステムを構築できる。
無線装置本体には、温湿度センサー、穀物温度センサー、加速度センサー、照度センサーなどを内蔵、また、各種センサーの追加接続が可能。
食料倉庫の温湿度点検、工場のアナログメーターの巡回点検、消費電力の見える化、インフラ設備の点検など幅広い用途が期待されている。
今回、風向風速IoTセンサー「anemolink-2D」、非接触マルチセンシングシステム「VisilantEye」なども紹介する。