2025.07.30 NTTファシリティーズが共創スペース開設 オフィス刷新を健康増進と生産性向上に
開設した共創スペース「FL@T」
NTTファシリティーズ(東京都港区)は、本社オフィスのリニューアル工事を完了し、共創スペース「FL@T(フラット)」を本社内に本格オープンしたと発表した。同社はオフィスの刷新を社員の健康増進と生産性向上につなげながら、オフィス面積を47%削減したことも明らかにした。
同社は、分散していた4拠点をグランパークタワーの4フロア(22階と26~28階)に集約し、26階に今回のフラットを開設。24日には内覧会を開き、報道関係者に説明した。
スペースには、共創を促す多様な仕掛けを採用。例えば、100人規模のイベントに対応する「ワークラウンジ」や発想を広げるための「ブレストルーム」を設けた。
すでに7月のプレオープン以降、約10カ月間で300回以上の交流イベントや勉強会、タスク横断型会議などを開催。リモートワークの普及で希薄になっていたリアル交流を深める場として役立ててきた。社外のパートナーと共創する動きも活発化している。
オフィスのリニューアルは、賃料や光熱水費の抑制にもつながり、年間2億円以上の削減を実現。さらに健康増進と知的生産性の向上による経済効果を算出したところ、同4000万円以上の効果があることも分かった。また社員を対象にエンゲージメント(仕事への熱意度)の調査を行った結果、「自身の作業環境で生産的に働けているか」を問う項目のスコアなどが上昇したという。
フラットは、ICT(情報通信技術)などを生かした最先端の働き方を実証する場としても活用。遠隔拠点とリアルタイムで臨場感のあるコミュニケーションを実現する「OPEN HUB Window」に加えて、専門知識を持つAIアバターがアイデア創出を支援する「AIブレストツール」も設置した。
ファシリティソリューション本部ソリューション推進部ワークプレイスソリューション部門長の木村佐知子氏は「社内外の壁を越えて共創が生まれる場を実現したい。オフィスはこれからも進化させ、新しい働き方や技術を試したい」と述べた。