2025.09.24 【デジタルカメラ特集】富士フイルム 「X-E5」「X half」を訴求

X-E5レンズKIT(シルバー)

X half(チャコールシルバー)X half(チャコールシルバー)

 富士フイルムは、小型軽量のデジタルミラーレス一眼カメラ「Xシリーズ」で、デザインと操作性にこだわった「X-E5」と、35㎜判フィルムの半分のサイズで撮影できるハーフサイズフィルムカメラをモチーフにしたコンパクトデジタルカメラ「X half」を前面に出し提案していく。

 X-E5は、クラシックで高品位なデザインを基本コンセプトにしながら電子ビューファインダー(EVF)を装着した小型軽量機。日常で気軽に持ち歩けるカメラとして2012年に第1世代機を発売して以降、改良を重ね今回第5世代モデルとなる。

 本体はXシリーズで初めてアルミ削り出しのみで加工したカメラ軍艦部を採用。金属の持つ質感とダイヤルの操作性を高めている。撮影性能も上がり、裏面照射型約4020万画素の最新センサーと高速画像処理エンジンを搭載。「X-Eシリーズ」初となる5軸・最大中央7段/周辺6段のボディー内手振れ補正を内蔵しながらも、445グラムの軽量ボディーを実現している。

 アナログでの操作感にもこだわった。全20種用意した独自のフィルムシミュレーションは、ダイヤル操作でフィルムを選択できるほか、カメラ正面に新搭載したレバーで、ビューモードやアスペクト比の切り替えも直感的にできる。

 8月28日の発売以降、販売は堅調に推移しており、特に新開発のレンズキットモデルの動きがよい。「X-Eシリーズからの買い替えのほか、新規購入も目立つ」(富士フイルムイメージングシステムズ)という。

 X halfは、横3:縦4のアスペクト比を採用。縦長の構図で静止画や動画を撮影できる。1963年に発売した「FUJICA Half」など、35㎜判フィルムカメラの1コマを約半分の18×24㎜サイズの2コマに撮影できるフィルムカメラから着想を得た。

 焦点距離はレンズ付きフィルム「写ルンです」と同じで、かつて慣れ親しんだ画角での撮影も楽しめる。ライトリークやハレーション、期限切れフィルムといったフィルムカメラのような描写表現ができる機能も付き、一般的なデジタルカメラで体験できない撮影ができる。

 6月26日の発売以降は想定以上の反響があり、新規若者層の購入も目立つ。「体験型イベントを重視しながら訴求していく」(同社)としている。