2025.09.30 キオクシア、北上工場第2棟稼働 AI需要に応えるフラッシュメモリー
北上工場のK2棟(左)
キオクシアは30日、岩手県北上市にある北上工場の第2製造棟(K2棟)の稼働を開始したと発表した。K2棟では、同社が手掛けるNAND型フラッシュメモリーのうち、AI(人工知能)の需要に応える製品を製造する。2026年前半に本格的な出荷を始める予定。今後も設備投資を強化するという。
K2棟は22年4月に起工し、24年7月に建設が完了していたが、メモリーの市況をみて稼働を遅らせていた。キオクシアホールディングスは昨年12月に上場し、今回稼働の判断に至った。第8世代3次元フラッシュメモリー「BiCS FLASH(ビックスフラッシュ)」を製造する。AI演算を補助するSSD製品に搭載される。
工場では、製造でのAIの適用範囲を拡大したり、省エネ設備を導入したりした。
キオクシア岩手の柴山耕一郎社長は、「K2棟で生産する第8世代とその先の世代のフラッシュメモリー製品は、急速に伸長するAI市場に新たな価値を提供する」とコメントしている。