2025.10.13 ダイヤモンド半導体、日本が研究に下地 社会実装への展望は

川原田氏は「(1次元ナノ構造体の)ダイヤモンド・ナノワイヤで『ビヨンド・シリコン』を目指すという壮大な夢もある」と語る

 次世代半導体材料として注目を集める人工ダイヤモンドの研究開発で、国内の大学やスタートアップが活発な動きを見せている。現在、半導体の主流材料はSi(シリコン)だが、パワーデバイス分野ではSiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)など新材料の導入が進む。中でもダイヤモンドは、物性の面で群を抜いて優れており、「究極の半導体」とも呼ばれる。日本は結晶成長や加工技術の分野で世界を先行してきたが、今後は社会実装と事業化が問われる段階に入っている。

...  (つづく)