2025.11.04 シャープ、最新スマホ「AQUOS sense10」投入 AI活用で通話やカメラ性能を向上
13日に発売する「AQUOS sense10」
シャープが、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載スマートフォン「AQUOS sense10」を国内市場に投入する。AI(人工知能)を活用し、通話やカメラの機能を大幅に向上。オープンマーケット向けSIMフリーモデルをNTTドコモやソフトバンクなどで11月13日に発売する。日本のほか台湾やインドネシア、シンガポールでも順次展開する。
新モデルは、SoC(システム・オン・チップ)「Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform」を搭載。従来モデルのSoC比でCPU(中央演算処理装置)性能が約20%、GPU(画像処理半導体)性能が約40%、AI性能が約30%向上した。
周りの騒音を消し、自身の声を相手に聞こえるようにする通話品質向上機能「Vocalist」を搭載。自身の声を登録するとAIが特徴的な声紋を抽出。通話時に使用者以外の声や周囲の雑音をAIがリアルタイムに解析し、使用者の声以外の音を消す。標準の電話や通話アプリなどでも使用でき、音声はAQUOSの独自機能が入っている携帯内にあるアプリ「AQUOSトリック」から登録できる。
上下にスピーカーBOXを搭載し、前モデルと比べて体感音圧が約25%、音楽再生時の低音域の音圧が約85%向上した。小音量時に聞こえづらい低音域や高音域を調整。スピーカーホン利用時も、相手の声をより明瞭に聞き取れるようになった。
カメラはF値1.9レンズで光学式手ぶれ補正対応の有効画素数約5030万画素の標準カメラとF値2.2レンズで約5030万画素の超広角マクロカメラ、F値2.2レンズで約3200万画素のインカメラを搭載した。フラッグシップモデル「AQUOS Rシリーズ」のカメラシステムを採用したことで、AIの合成処理技術にも対応。ズームやナイトモードのディテール感や階調感、暗所でのノイズリダクションを大幅に向上させた。
AQUOS senseシリーズでは初めて、料理やテキストの撮影時に写り込んだ影をAIが自動で消去する機能を搭載。テキストは、影の除去と同時に台形にゆがんだ形の補正もできる。またガラスの反射を低減する「ショーケースモード」も搭載した。フォトスタイルフィルターも8種追加し、合計11種選択できる。
省電力のPro IGZO OLEDディスプレーと容量5000mAhバッテリー搭載により、連続動画再生で最大39時間駆動できる。LTPO有機ELを採用し、1~240Hzまでの可変駆動に対応。メインディスプレーは6.1インチのサイズで、重さは166g、横幅73mmと持ち運びしやすくしている。
カラーは6色用意。カジュアル・キレイメ・ベーシックの三つのファッションスタイルから制作し、ジーンズブランドとコラボレーションした専用ケースも用意。本体価格は、6GB+128GBモデルが6万2700円、8GB+256GBモデルが6万9300円。公式オンラインストアや携帯ショップなどを通して販売する。
11月下旬からは、AQUOSの導入から回収までの業務をワンストップで行うライフサイクルマネジメントサービス「LINC Biz LCM(LCM)」を提供する。業務全体をサービスすることで、管理者の負担を軽減し、業務効率化やコスト削減に貢献する考えだ。
通信事業本部の中江優晃本部長は「台湾の顧客の声を製品に反映させたことで、出荷台数が約2倍で推移している。人と社会をつなぐ三つの事業にこれからも取り組んでいく」と話す。






				
							
				
							
				
							
				
				
				
				
				
				

 
 
 
 
 
 
 
