2025.11.06 エプソン販売、製造現場の自動化を「スカラロボット」で強力支援 新商品を投入
「LA3/6-A」シリーズ
エプソン販売は、産業用ロボットのラインアップを拡充した。複数の関節とアームで先端部分を水平移動させる「スカラロボット」の新商品を投入したもの。合わせて産業用ロボット専用の定額保守サービスも導入し、製造現場の自動化を強力にサポートする。
新商品の一つが「LA3/6-A」シリーズ。組み立て前後の搬送工程など必要な機能に特化した新たな高生産モデルで、機能を絞ることで設置作業やメンテナンスにかかる工数を削減し、コスト低減にもつながる。導入・運用のハードルを下げたことも売りで、中小企業の現場でも導入しやすい。
加えて、小型・省スペース性を維持しながらエプソン初となる50kgの可搬能力を実現した「LS50-C」シリーズも投入した。EV(電気自動車)のバッテリー組み立てなど、重量物の搬送が必要な工程にも対応できる。統合ソフトウエア「Epson RC+」を活用することで、エプソンのロボットによる部品の組み立てからLS50-Cシリーズによる完成品の搬送まで、一連の工程を統合的に管理・制御できる。
さらに、「LS50-C」シリーズと全方位で可動する天吊りモデル「RS4/6-C」シリーズには、新コントローラー「RC800-A」を採用し、処理性能と通信性能を強化。国際安全規格「ISO 10218-1:2011年版」や北米向け「NRTL(UL1740)」認証を取得し、ロボットの速度が設定した制限速度を超えないよう監視する機能なども搭載した。マニピュレーターには、バッテリーレス構造を取り入れた。
また、ロボットの安定稼働に欠かせない点検をパッケージ化した定額保守サービスも新たに導入した。ロボットの購入に合わせて、最長10年間の長期保証と安定稼働を支援する。
製造業では、少子高齢化による人手不足や熟練作業者の減少、品質要求の高度化といった課題が深刻化している。現場では「省人化」「高精度化」「柔軟な生産体制の構築」が求められ、ロボットによる自動化への期待が高まっている。









