2026.01.22 【情報通信総合特集】Dynabook・覚道清文社長兼CEO AIPC普及見据え高付加価値戦略、若年層開拓とサービス拡充を加速

覚道社長兼CEO

 2025年の国内のパソコン(PC)市場は、Windows11への買い替え需要もあり、非常に好調に推移した。上半期の出荷台数は、ノートPC全体で前年同期比約60%以上増。このうちモバイルノートPCは倍増した。AI(人工知能)が本格化しており、IT投資全体でも高い伸びを見せた。

 当社の24年度上半期の実績も、売上高が同29%増で推移した。第3四半期も高い成長率を維持している。法人向けノートPC市場では、引き続きトップシェアを確保している。大手企業を中心に受注が拡大した。新製品の投入や顧客基盤の拡充などさまざまなアプローチが功を奏した。

 dynabookは中高年層には高いブランド力を誇るが、若年層へのブランド認知を高めていく戦略を打ち出している。昨年10月からは、若年の感性に訴える新色の「セレストブルー」を投入。軽量・堅ろうボディーで、AI処理に適した「Gシリーズ」は非常に好評だ。俳優やアーティストとして若者に人気の北村匠海さんをブランドアンバサダーに起用し、新テレビCMも始めた。挑戦する若者の背中を後押しする企業として認知を高めていきたい。

 製品強化とともに、サービス体制も拡充している。昨年はDynabook西日本LCMセンターを設立、西日本に拠点を新設することで、作業受け入れキャパシティーの拡充やリードタイム短縮を実現した。今後も、サービス体制の強化を図っていく。

 26年の国内PC市場は、踊り場が予想されるが、AI搭載のAIPCが市場全体の50%超となると予測されている。普及加速を見据え、高付加価値商品の開発に取り組むと同時にソリューションの強化を図る。「生成AI導入支援ソリューション」など、AI利用をトータルに提案していく。約1000万台のPCの買い替え需要があるGIGAスクールについては部材の供給状況を踏まえながら、引き続き力を入れていく。

 製造、物流、医療など現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するXRグラスソリューション、通信型ドライブレコーダーとクラウドデータ管理のテレマティクスソリューションなども強化していきたい。