2026.01.22 HEMS対応住宅分電盤、30年度に今年度比2倍の販売めざす パナソニック

業界最薄設計で空間に美しく収まるデザインのFLEXIID smart

設置イメージ
設置イメージ

 パナソニック エレクトリックワークス(EW)社は、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)対応住宅分電盤の製品戦略を強化し、「FLEXIID smart(フレキシード スマート)」1870品番(13万7170円~35万8600円税込み・工事費別)を4月1日から発売する。新製品の投入で、HEMS対応住宅分電盤の販売を2030年度に25年度比で倍増させる計画だ。

 新製品は、27年からスタートする次世代ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー住宅)基準である「GX ZEH」を見据えて開発。26年度には年間2万3000面の販売を目標にし、30年度には同10万面に高める。

 今後はカラーを含めたデザイン性や機能性など、さまざまなニーズに応える製品群を順次投入し、住宅分電盤のスマート化を加速させる。

 新製品は、シンプルな水平垂直基調のデザインをベースに、建築空間に溶け込み、空間価値を高める美しさと、環境貢献を追求する同社電気設備の製品群「Archi Design(アーキデザイン)」の一つ。

 政府のエネルギー基本計画では、50年のカーボンニュートラル達成に向け、既存住宅を含め住宅ストック平均でZEH水準の省エネ性能を確保することを目指している。

 GX ZEHでは、高度エネルギーマネジメントと定置用蓄電池が必須の設備要件となっており、今後住宅におけるエネルギー使用量の「見える化」や、家電・電気設備をトータルで制御するHEMSの重要性は高まる。

 同社は14年にHEMS対応住宅分電盤「スマートコスモ」を発売。HEMS機器「AiSEG(アイセグ)」と連携することで電気使用量の見える化を実現し、25年度は年間5万面の販売を実現した。

 スマートコスモの販売は堅調に推移しており、今後もHEMS対応住宅分電盤の需要は拡大することを見込む。同社のHEMS対応住宅分電盤のシェアは約9割と、業界をリードしている。

業界最薄設計、施工時の作業性にも配慮

 FLEXIID smartは、「空間の背景」になることを目指し、表面には特殊シボ加工を施し、業界最薄(奥行き100mm)、水平垂直基調のデザインで空間に調和する。特殊シボ加工により、汚れがたまりにくく掃除しやすい上、マットで上品な質感を実現している。

 カバー構造も見直し、設置に必要な天井・壁面との隙間ゼロを実現。横方向だけでなく縦方向でも設置可能とし、限られたスペースでも美しく、自由に設置したい設計者や施主のニーズに応える。統一デザインのオプションボックスにより、回路増設の際にも空間の美しさを妨げない。

 また、スマートコスモと同じく計測アダプタを標準搭載し、CT(変流器)不要で最大43回路まで電流計測が可能。AiSEGとの連携で電力の見える化も実現する。

 施工面では、配線作業時にカバーを外した状態でも分岐回路名ホルダーが残る構造とし、負荷名称を容易に確認することができ、作業の効率化に大きく貢献する。

 電圧設定のミスを防ぐため、分岐ブレーカー取り付け部の構造も見直し、200V通電確認のチェックを容易にした。計測アダプターの電圧の計測設定が自動化でき、現場での設定作業が不要となる。ただし、太陽光発電や外部発電機器などは手動設定が必要。

 さまざまなニーズに応えるため、ベース外径の段差部分に取り付け可能な化粧プレートも同時発売する。6月には簡易対価金属プレートや高気密仕様の発売も予定している。

 27年にはブラックカラーの発売も予定している。今後も分電盤事業で、時代に沿った製品開発を続け、スマートホーム化と省エネ社会の実現に貢献していく。