2026.02.12 堀場製作所、グローバル新本社を建設へ 成長に向けた事業基盤を強化

説明する堀場製作所の堀場取締役 

グローバル新本社の完成イメージグローバル新本社の完成イメージ

 堀場製作所は12日、京都市南区吉祥院の本社敷地内にグローバル新本社を建設すると発表した。投資額は370億円。地上10階、地下1階の構造で、現本社から約11倍の規模へ拡大。2028年1月に竣工する予定。グローバルなオペレーションの進化とさらなる成長に向けた事業基盤の強化が狙いだ。  

 名称は「HORIBAグループ グローバル本社」で、昨年12月に着工した。敷地面積は1万5886m²、延べ床面積が3万7443m²。構造は鉄骨造で、一部が鉄骨鉄筋コンクリート造。高さは約45m。エネルギー効率が高い「ZEB Oriented」以上の環境性能を備える予定で、省エネの照明や空調設備を導入する。従業員数は約4倍へと拡大。最大就業人数は1300人。最適な人材の配置とコミュニケーションを追求した施策を講じ、グローバルとローカルの両輪で多様なビジネス改革を加速させる工夫を凝らす。 

 さらに、機能として「Global Operation Floor」を新設。多国籍な人財で構成される事業戦略チームを立ち上げ、グループ全体の司令塔やサポーターとして迅速に戦略を立案し、実行できるようにする。 

 また、あらゆる仕切りを取り払いシームレスなオフィス空間を実現するとともに、部署や役職の垣根を超えたオープンな対話を促す「Mini FUN HOUSE」も開設。本社やグループ会社の企画・戦略・管理・営業部門が集結する。 

 1階は、エントランスに創業から現在の成長に至るまでの歴史やDNAを体系的に捉えるミュージアムを構えるほか、約500人が収容できる大ホールも設ける。2階は、実機や3D(3次元)プロジェクターなどを用いて、グローバルに展開する製品や技術から拠点に至るまでをリアルに感じることのできる「HORIBA Showcase」を設置。来客用の会議室も用意する。 

 3階はカフェテリアと会議室で、4~8階はオフィスフロア。9階は役員室、10階が屋上テラスとなる。 

 堀場弾取締役は「当社は10年前と比べると売上高が2倍、利益が3倍と拡大してきた。グローバル化も推進しており、外国人の従業員は全体の6割となった。海外メンバーが本社に来て、パフォーマンスを最大化できるようにする。さらなる成長に向けた投資」と説明する。 

 デザインにもこだわり、オフィスの中央を貫く吹き抜けと大階段でつながるシームレスな空間を実現するほか、各所にオープンなスペースを設置する。新たな気づきや連携を生み出す工夫も凝らす。「器がよくないと中身も生かせない。デザインもよくする」(足立正之社長)という。