2026.07.28 ニデックインスツルメンツ、国産最初期オルゴールが機械遺産 小型化・低価格化を評価

機械遺産に認定された国産最初期の18弁オルゴール・ムーブメント機械遺産に認定された国産最初期の18弁オルゴール・ムーブメント

 ニデック傘下のオルゴールメーカー、ニデックインスツルメンツ(長野県下諏訪町、大塚俊之社長)は27日、前身の三協精機製作所が1951年ごろに製造したとみられる国産最初期の18弁オルゴール・ムーブメントが、日本機械学会の2026年度「機械遺産」に認定されたと発表した。同ムーブメントを組み込んだ木箱を28日から、直営店「ニデックオルゴール記念館すわのね」(長野県下諏訪町)で期間限定展示する。

 同ムーブメントを搭載したオルゴールの木箱は、朝鮮戦争に従軍した米兵が土産として本国に持ち帰ったものと伝えられている。米国の古道具店で購入した長野県在住の個人が、2024年に同社へ寄贈した。小型化と低価格化によってオルゴールを大衆化し、外貨獲得産業として日本のオルゴール産業を発展させたことが評価され、認定された。

 認定品は、後に世界シェア90%を誇るまでに成長した国産オルゴール産業の最初期に製造された18弁オルゴール・ムーブメント。ゼンマイのカバーには「SANKYO」の刻印があり、社内記録が残る以前に製造されたとみられる同社最古級の製品となる。木箱に組み込んだ状態で販売されていたもので、ふたを開けると「支那の夜」のメロディーが流れる。国産オルゴール製品としても最初期に当たる。

 現在はニデックインスツルメンツ本社・下諏訪事業所が所蔵する。約70年ぶりに里帰りした国産最初期のオルゴールを、ニデックオルゴール記念館すわのねで見ることができる。