2026.08.26 東電EPとパナ、DRサービスと対応冷蔵庫を連携 10月から

パナソニック製冷蔵庫と東京電力 EPのDRサービスが連携し、再生可能エネルギー活用と電力需給の安定化に貢献

冷蔵庫が賢く電気を使う「DRモード」 冷蔵庫が賢く電気を使う「DRモード」 

 パナソニックは、東京電力エナジーパートナー(EP)が提供する家庭向けデマンドレスポンス(DR)サービス「エコ・省エネチャレンジ」と、DR機能を搭載したパナソニック製冷蔵庫との連携を、10月1日から始める。

 近年、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー(再エネ)の導入拡大に伴い、発電量が需要を上回る時間帯が発生している。

 需給バランスの乱れによる大規模停電を防ぐため、全国で再エネの出力制御が実施され、2026年3月には首都圏でも初めて出力制御が行われるなど、電力需給の調整が課題となっている。

 国際情勢が不確実性を増し、エネルギーの安定供給と効率的な電力利用の重要性も一層高まっている。

 こうした背景から、電力需要を抑制する「下げDR」に加え、余剰となる再エネ電力を有効活用する「上げDR」への期待も高まっている。

 今回の連携では、東京電力EP からの DR要請に応じ、パナソニック製冷蔵庫が自動で運転を最適化。

 余剰電力が生じる時間帯には、通常は夜間などに実施する霜取り運転を要請時間帯へシフトし、電力を有効活用する。

 需給がひっ迫する時間帯には、事前に庫内を冷却し、コンプレッサーの運転を抑制することで消費電力を低減する。

 顧客による特別な操作は不要で、日常生活や食品保存への影響を抑えながら、自動で電力需給の調整に貢献できる。

 連携では、東京電力EPのDRサービス「エコ・省エネチャレンジ」のDR要請に基づき、パナソニックのクラウドサーバーから冷蔵庫へDR運転信号を送信。

 信号を受信した冷蔵庫は、要請内容に応じた準備運転を行い、食品の保存性能や使い勝手への影響を抑えつつ、要請時間帯にDR自動運転を実施する。

 DR運転の開始時と終了時には、アプリでの通知に加え、「DRお知らせ機能」により冷蔵庫がメロディーで通知する。

 DR連携の開始に先立ち実施した共同実証では、参加者の86%が、アプリ通知や冷蔵庫のDRお知らせ機能をきっかけに、「他のDR行動につながった」と回答。エアコンや照明など家庭全体でのDR行動を促進する効果が確認された。

 冷蔵庫が自動でDR要請に対応し、顧客が無理なく継続的に取り組めるため、参加者の96%が「今後も利用したい」と回答。同サービスの有用性と受容性が確認されている。

 顧客は、東京電力EPの「エコ・省エネチャレンジ」に参加することで、冷蔵庫の設定変更などをその都度行うことなくDRへ参加でき、家庭全体の節電量や負荷創出量に応じたポイントを獲得できる。