2021.11.22 危険な場所に近づかずインフラ点検東芝が世界初のAI技術開発
開発したAIは幅1.72ミリメールという細かいひび割れも離れた場所から計測できる(提供=東芝)
危険な場所に近づくことなく、道路や橋の細かいひび割れなどを計測できる―。東芝は、インフラ設備の保守点検作業の効率化につながる世界初のAI(人工知能)を開発したと発表した。人手不足や高齢化といった問題を抱えるインフラ関連の作業現場の省人化で、一役買いそうだ。
今回開発したAIは、スマートフォンのカメラやデジタルカメラで離れた場所から撮影した画像でも、3D(3次元)でサイズ計測を行えるようにする。早期の実用化を目指す。
具体的には、高所や斜面といった作業が難しい場所に近づくことなく、離れた場所から「単眼カメラ」で撮影した数枚の写真を用いて、簡単に補修対象部分のサイズを測ることが可能だ。今回、ひび割れのサイズを高精度に計測できることを確かめたという。
新技術は、カメラを使用してサイズを計測する多様な場面に応用が可能で、製造や物流、医療などの分野への展開も想定している。
(23日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)