2022.03.25 【関西エレクトロニクス産業特集】大和無線電器調理・健康など高付加価値商品提案

本社ビル

 大和無線電器は、コロナ禍で環境変化が激しい中、状況に合った行動・活動を推進し、意思決定してギアチェンジする。付加価値の高い調理家電や健康商品などを積極的に提案するほか、新しい販路や商材も開拓する。

 今年度の実績は、家電部門で2020年の10万円の特別定額給付金需要などの反動減で前年実績には届いていない状況。一方、電子部品部門は多くの受注を獲得し、前年比2桁以上の実績で推移している。

 家電では季節品などが昨夏の長雨で苦戦したものの、調理家電が好調に推移。家庭用炭酸水メーカー「ソーダスパークル」は前年比2桁伸長した。

 電子部品は、半導体製造装置向やアミューズメント向けなどの需要が好調に推移した。

 同社の坂本賀津也社長は「実績は微減となるが、売り上げは高水準のまま維持ができている。コロナ禍では環境の変化に対応し、新しい販路や商材を開拓した」と話す。販路ではEC向けが好調に推移。商材も1人用テントなどアウトドア商材を開拓した。

 来年度も新規商材と新規販路の開拓を継続し、付加価値の高い健康商品や調理家電を提案していく。

 また、蓄電池などのB2BとB2Cの隙間の商材も、積極的に取り扱う方針だ。EC向けの販路もさらに拡大する。