2019.12.23 TEDが米セレブラスと販売代理店契約 高速深層学習システム受注開始

セレブラスの「CS-1」

【図1】シームレスなソフトウエア統合が可能【図1】シームレスなソフトウエア統合が可能

 東京エレクトロンデバイス(TED)は、米セレブラスと販売代理店契約を締結。19日からセレブラスの高速深層学習システム「CS-1」の受注を開始した。

 同製品は、深層学習(ディープラーニング)専用の高速システム。専用設計の21.5センチメートル角の大型半導体「WSE(Wafer Scale Engine)」を搭載。 「WSE」は積和演算を実行する40万個のコアと18ギガバイトのSRAMオンチップメモリーを実装。

 セレブラスによると、 現在最大のGPUチップとの比較で、56倍の面積、78倍の演算コア、1万倍のメモリー帯域幅、3万3000倍のデータ転送帯域を持ち、GPUベースの従来システムに比べ学習時間を大幅に短縮可能。

 また、深層学習専用に最適化し、標準19インチラック15Uサイズまで小型化。消費電力もおよそ20kWと従来システムと比べ省電力だ。また、Tensor FlowやPy Torchなどの主要な機械学習フレームワークを統合。ユーザーはワークフローを変更なしに学習を開始できる(図1参照)

 同社は同製品で深層学習が応用できる幅広い分野への提案活動を行い、 導入サポートやAIによるサービス提供を行っていくとしている。なお、本製品の問い合わせは、同社のCNビジネス開発室で対応(問い合わせURL:https://cn.teldevice.co.jp/product/cerebras/form.html)している。