2022.05.10 ウクライナ避難民支援に翻訳モニターJDIが福島・白河市などに寄贈
コミュニケーションを支援するレルクリア
ロシアによる侵攻から逃れるウクライナ避難民について、受け入れ活動を進める地域が相次いでいる。そうしたひとつ、福島県の白河市・西白河郡4町村に対し、ディスプレーを手掛けるジャパンディスプレイ(JDI)が、「双方向翻訳モニター」を寄贈した。
言葉の問題を解決してコミュニケーションの一助に、との狙い。贈ったのは、翻訳機能を持つ音声テキスト化アプリ(UDトーク)と連携した「レルクリア」。透明で、翻訳された互いの言語が文字として表示され、それを見ながら会話できるツールだ。同社や、同社を支援する「いちごアセットマネジメント」と共同で3台を届けた。
同市や周辺町村は、ウクライナとは特段の縁はないが、人道的観点から受け入れ準備を進めている。住民や地元企業などに呼び掛けたところ、同市などには「不動産物件を提供できる」「通訳などボランティアをしたい」といった善意が多数寄せられているという。
今回の寄贈もそうしたひとつ。5月10日までの時点で同地域では、まだ避難民受け入れには至っていないが、「いざとなれば、ぜひ活用したい」と同市の担当者。
同社は今後、自治体や団体から同様の要望があれば、同様の支援を進める考えだ。
(11日の電波新聞/電波新聞デジタルで掲載します)