2022.10.12 【日本ロボット工業会創立50周年特集】パナソニックコネクト 秋山昭博執行役員専務プロセスオートメーション事業部長
秋山 専務
進化続けるモノづくりの未来、企業の垣根越え訴求
日本ロボット工業会が、ロボットの黎明(れいめい)期から今日に至る半世紀にわたり、ロボット産業の発展に貢献されてきた功績は多大であり、意義深い。
1955年ごろにトランジスタが登場し、その後ICやLSIが開発され、電気、電子機器がアナログからデジタルへと移っていく中で電子機器の製造プロセスも大きく変化した。当社は電子部品自動挿入機から、80年には業界に先駆けて表面実装機を製品化。以来、日本ロボット工業会の一員として活動に参画してきた。
私たちを取り巻く昨今のモノづくりの環境は、デジタル革新・情報機器の技術革新が加速し、より高精度で高品質な製品を低コスト・短納期で市場に届けることが要求されるようになっている。
当事業部は今年4月、パナソニックグループの新体制移行により、パナソニックコネクト傘下のプロセスオートメーション事業部として新たなスタートを切った。
パナソニックコネクトの成長事業の中核を担う実装・半導体FPD製造、溶接・レーザー加工などのプロセス技術を組み込んだ装置と、IoT・M2Mを中心とするデジタル技術とのシナジーを通じて、製造業のお客さまに向けて新たなソリューションの提案を広げている。
お客さまのモノづくり現場の課題を解決する精緻精密な加工プロセス「ファインプロセス」の技術領域における装置・プロセスコントロールシステム・O&M(Operation&Maintenance)サービスなどにより、いち早く新たな価値を創造し、お客さまの要望/供給の変化に即応可能な、自律的に進化し続ける工場「Autonomous Factory」の実現を目指している。
当社が100年の製造業の歴史の中で培ったあらゆる知見やノウハウを、自社のためだけでなくお客さまに提供することで、サステナブルな未来を一緒に実現したい。
製造現場の課題解決や、製造プロセスの最適化を実現するパートナーとして、現場で働く人が持つ知見やノウハウとテクノロジーを最適に融合させ、進化し続けるモノづくりの未来について、企業の垣根を越えて共に考えていきたい。
ロボット産業は人手不足に対応する省人化、自動化の視点だけではなく、ロボットや実装機などの自動化設備が人と共存することで、人々をより豊かにする新たな世界が創造される。
世界をけん引してきた日本のロボット産業は、これからも大きな役割を担う。
当社もロボット産業に関わる一員として、世界のロボット産業やモノづくりの発展に貢献していきたいと考えている。