2022.11.17 機器の劣化・異常をいち早く察知 東芝が音響活用の新技術
工場などでは、機器類の異常や劣化をいち早く察知し、メンテナンスすることが重要。さまざまなデータの中で、稼働音は、いわゆる「状態規準保全」の目安ともなり、モーター・ファンなど連続動作や繰り返し動作の多い機器では、特に有効とされる。
これにAIを活用すると精度が高まると期待できるが、半面、周りの機器や空調などのノイズが入り、誤検知の課題がある。
そこで東芝が発表したのは、劣化の兆候を高精度に捉える音響劣化推定AI(人工知能技術)開発。「劣化傾向の早期検知」と「ノイズによる誤検知低減」を両立した。
稼働音を収集する音響センサーは価格が安く、設置の制約が少ないというメリットもある。まずファンを想定、人手による定期点検に代わり、より適切なタイミングで保全を図る。
(18日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)