2023.02.07 名古屋市の東山動植物園でコアラの赤ちゃんの命名式開催 ブラザーが命名に協力
だいふく(オス)
東山動植物園(名古屋市千種区)で1月29日、コアラの赤ちゃんの命名式が開催された。ブラザーが命名に協力した。
2022年3月と4月に誕生した3頭のコアラの赤ちゃんの愛称は、だいふく(オス)、 おもち(メス)、 ししお(オス)で、飼育員が考案し、来園者の投票で決まった。
命名の由来は▽だいふく=まんまる顔が大福に似ているから▽おもち=お彼岸(3月21日)生まれで、ぼた餅から▽ししお=令和4年4月4日生まれのため。
投票は22年12月24日から 23年1月15日の期間で行われ、ブラザーは専用の投票用紙を提供するなど、選考から支援し、命名式の終了後には、来園者に特製オリジナルクリアファイルを配布した。
ブラザーのCSR&コミュニケーション部の岩田俊夫シニアチームマネジャーは「動物たちの命をつなげていくために、私たち一人ひとりができることを東山動植物園と一緒に、皆さまに伝えていきたい」と話した。
コアラは日本で年間10頭ほど誕生しており、珍しいことではないものの、一つの動物園で同時期に3頭は珍しいという。
絶滅危惧種
コアラは、IUCN(国際自然保護連合)では、危急 (VU) 絶滅の危険が増大している種とされている。コアラは、ユーカリの森に住み、ユーカリしか食べないという生態から生息域が限られている。近年の温暖化による乾燥は、大規模な森林火災や干ばつを引き起こし、犬による捕食や交通事故などとともに生息数が減少する要因となっている。
ブラザーは、1984年に名古屋市が日本で初めてコアラを招聘(しょうへい)した際にコアラ舎の建設費を寄付して以降、東山動植物園に対して長年多様な支援を行ってきた。
さらに、グローバルに生物多様性保全活動に取り組んできたブラザーは、動植物の保護と地球環境や命の大切さを伝える同園の取り組みに共感し、21年6月にオフィシャル広報パートナー協定を締結している。この協定に基づき、ブラザーは、動植物の絶滅を防ぐことを目指す「種の保存」活動や、動植物の絶滅の一因が人類の活動であることを紹介する「環境教育」に関する情報発信を担っている。