2024.01.20 JARL、2024年活動方針を発表

あいさつする森田JARL会長

 19日、日本アマチュア無線連盟(JARL、森田耕司会長)は、都内で会見を開き、森田JARL会長が24年の活動方針を発表した。

 森田会長は昨年6月に就任し、当連盟にとって真の意味での「新時代の到来」となるようクリーンな運営に努めるべく、「積極的活動と情報発信」「組織の運営の透明化」を2本柱としてきた。連盟の活動について会員各位の協力のもと情報発信を重点的に推進し、新型コロナウイルス感染症の5類移行で行動制限から解放されたことにより、感染予防に注意しつつ、地方本部・支部の定期大会やイベントなどに参加。多くの皆さまと交流を深めた。本年も会員各位を始めとするアマチュア無線家の皆様と交流をすすめ、情報発信に努めていくとあいさつした。

 また、昨年、施行された「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線活用に係る制度改正」について、すでに各地において、この制度を活用した体験運用が行われている。当連盟でも新委員会を設置し、さまざまな機会を利用して、この制度改革の周知を図り、活動の支援を行っているところだが、本年もこれを継続していくと述べた。

 この他に森田会長は、本年開催予定のハムフェア2024は、8月24日、25日に「アマチュア無線 de 新たな体験 in 有明」のキャッチフレーズでオリンピックの体操競技会場であった有明GYMーEXに会場を移して開催することや、22歳未満の青少年はハムフェアへの入場を無料にするなどで、アマチュア無線への強い興味を青少年に持たせる具体的取り組みを行うこと。さらに、青少年だけでなく、これまでアマチュア無線を支えて来たOM(年輩者)も末永く楽しめるよう、満足度の向上と組織基板強化を進めるとした中・長期的な事業活動の展望についても発表した。

 同連盟は26年に創立100周年を迎える。若者の理科離れが進み、アマチュア無線人口は減少しているなか、連盟の役割は大きくなっている。昨年の制度改正の活用などで、アマチュア無線の体験機会の拡大とデジタル化の推進を行い青少年や女性など、これまで接する機会の少なかった層への普及・拡大を行っていく。

 (後日の電波新聞/電波新聞デジタルで掲載予定です)