2020.04.17 東大が世界で初めて窒素ドープ型ナノチューブ分子を化学合成

窒素ドープ型ナノチューブ分子の分子構造。青の記載部分が窒素原子(結晶構造を横から見た図)

 東京大学は、周期的に窒素原子が埋め込まれたナノチューブ分子(窒素ドープ型ナノチューブ分子)の化学合成に世界で初めて成功した。

 独自に開発したばかりのナノチューブ分子の化学合成法に、窒素原子を埋め込む工夫を新たに凝らした結果、得られた成果だ。窒素ドープ型炭素材料は、半導体利用などの応用研究において注目されており、今後、こうした材料科学研究をより一層、加速させるものと期待される。

 カーボンナノチューブやグラフェンな...  (つづく)