2024.04.15 元AWSジャパン社長がオープンAIに転身 日本法人社長に就任、語った理由とは

AWSジャパン社長からオープンAI日本法人社長に転身した長崎氏=15日、東京都千代田区

 対話型生成AI(人工知能)「Chat(チャット)GPT」を開発した米オープンAIが立ち上げた日本法人の社長に就任したのは、元アマゾン・ウェブ・サービス・ジャパン(AWSジャパン)社長の長崎忠雄氏だった。15日の日本法人設立会見で、長崎氏はオープンAIを選んだ理由について「生成AIはわれわれの生活を変える可能性がある。AIネイティブカンパニーとして情熱をかけて研究してきたオープンAIで、日本企業に何らかの貢献ができるのではと思った」と語った。

 長崎氏は、2011年にAWSジャパンの前身のアマゾン・データ・サービス・ジャパンに入社。12年に社長に就任し、クラウドサービス事業などを成長させてきた。同社は24年2月14日、長崎氏が3月11日付で退任すると発表していた。

 4月15日のオープンAI日本法人立ち上げの記者会見では、日本法人社長として司会も担当。質疑で社長就任について聞かれると「生成AIと出会ったときに1つ感じたのは、クラウドコンピューティングあるいはインターネットの登場に似てるなと思った」と述懐。続けて「われわれの生活を変える可能性があるが、それをやるのはやはり簡単ではなく、さまざまな顧客との会話を重ねながら浸透していかなければいけない」と語り、「生成AIによってこの数年で劇的にいろんなものが変わっていく中で、日本社会や日本企業に対してなんらかの貢献ができるんじゃないかなと思ったのがきっかけ」と説明した。