2024.04.23 ゴールデンウィーク商戦 外出需要狙った売り場づくり ヨドバシやエディオンなど
調理家電は体験コーナーを設置(エディオンガーデンズ千早東店)
ゴールデンウィーク商戦に向けて、全国各地の家電量販店が売り場づくりを本格化している。今夏も全国的な猛暑が予想される中、店舗では外出需要も視野に入れつつ、ルームエアコンやアウトドア関連、理美容品などの提案を強化する動きが目立ってきた。コロナ禍後初めて行動制限のないゴールデンウィークとあって、ヨドバシカメラやエディオン、ノジマなど体感イベントに注力するところもある。
福岡市東区で19日にオープンしたエディオンガーデンズ千早東店は、エアコンや洗濯機、冷蔵庫など夏商戦で売れる商品が早くも好調だ。理美容や調理家電は体験コーナーを増やし、ゴールデンウィークも勢いづける考えだ。
5日にオープンしたノジマクロス向ヶ丘店(川崎市多摩区)は、夏と梅雨を見据えてエアコンの販売に力を入れている。日吉海斗店長は「エアコンなどの大きな買い物はすぐに購入を決められないこともあり、ゴールデンウィーク期間中に再来店される人も多い」と話す。4月以降は気温が上昇していることもあり、試運転した顧客から「エアコンの調子が悪い」などの問い合わせが増えている。
仙台駅前のヨドバシカメラマルチメディア仙台(仙台市宮城野区)もゴールデンウィークに向けてエアコンが動き出している。エアコンだけでなく、ポータブル電源や、外でも使える調理家電など外出需要を見越したアウトドア関連の家電販売にも期待。それに応える売り場づくりで需要を捉えようとしている。
気象庁による4~6月の3カ月予報では、平均気温は全国的に高くなると予想されている。猛暑になるとエアコンや冷蔵庫などの白物家電が売れる半面、需要期に販売が集中しがちなのが毎年の課題。全国の量販店では、特にエアコン需要の平準化の好機としてゴールデンウィーク商戦を捉え、付加価値の高い省エネ機種を中心とした提案に本腰を入れる傾向が、年を追うごとに強まっている。
(24日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)