2020.05.13 【ルームエアコン特集】東芝ライフスタイル「DTシリーズ」 柔らかな風で冷え抑える

「DTシリーズ」

 東芝ライフスタイルは、柔らかな風で冷え過ぎを抑える「無風感冷房」を搭載し、IoT対応した「DTシリーズ」の販売に注力していく。

 DTシリーズは、高さ250ミリメートルのコンパクト設計のフラグシップ機。搭載する無風感冷房は、マイディアグループ(美的集団)の技術を応用したもので、吹き出し口に無数の穴が開いたルーバーを搭載。

 性質の違う2種類の風をつくることで冷風を柔らかくする。リモコンには新たに「無風感」ボタンを搭載して使い勝手も高めている。

 同社が実施した試験によると、通常の冷房運転と無風感冷房の環境下で、それぞれ90分経過後の肌水分量の低下度合いを測定した結果、無風感冷房の環境下では肌水分量を99%以上保持できていることを確認した。

 スマートフォンからの遠隔操作やスマートスピーカによる音声操作も可能。下位機種の「Rシリーズ」「Pシリーズ」「Mシリーズ」のうち、Mシリーズを除いてIoT対応を推進しており、IoTエアコンの幅も広げている。

 室外機に搭載するコンプレッサも新開発。熱耐性の高い部品を採用して、外気温48度でも冷房運転できるようにした。

 ウイルス抑制やカビ、細菌を除去する「プラズマ空清」、1時間当たり約1リットルの結露水で室内機の熱交換器を洗浄する「1リットル洗浄」なども備える。

 さらに、フィルタ自動掃除機能でダストボックスに集まったほこりは、付属の専用ノズルを使って掃除機で下から吸引するだけで取ることができる。

 快適性については、「AI温冷熱センサー」が室内の状況をセンシングし、体表温度や壁、床などの熱を測定して運転を自動制御する。風量、 パワーに加えて、冷房時には無風感冷房にも自動で切り替える。

 同社は昨年まで、東芝キヤリア製「DRシリーズ」を最上位機と位置付けてきた。今後はマイディアグループ製品に切り替えていくが、系列の東芝ストアーやB2BではDRシリーズも継続していく。