2025.01.03 【家電流通総合特集】我が社・団体の戦略 コスモス・ベリーズ 牧野達代表取締役社長
牧野 社長
構造改革を実行に移す
加盟店のメリット生かし成果
2024年度は、加盟店の売り上げ拡大、ネットワーク拡大、システム革新と三つの構造改革を進めてきた。9月には創業20周年を迎える。今期は第2次成長に向けて構造改革を実行に移す年。加盟店にとってのメリットを生かし成果を出していく。
加盟店の売り上げ拡大の施策では、これまで100部提供していた無料のチラシを、2種類から選べるようにすること。業種や営業スタイルに合わせチョイスできる。また、お値打ち価格の商品を中心に掲載する「特売チラシ」もリリースする。家電販売が本業でない加盟店にとってはお客さまに説明しやすいラインアップの予定。
システム革新では最短即日発送システム。24年3月から中・小型家電商品と非家電商品の当システムをリリースした。このシステムはヤマダウェブコムと当社の発注システム(BFC.Net)が連動したもの。メリットは①加盟店のお客宅へ直接配達が可能②発注後最短で24時間以内に発送が可能③スマートフォンやパッドを使い土日祝日関係なく24時間/365日発注が可能④家電商品だけでなくインテリア商品や日用品などの非家電商品も対象—など。離島など配達可能なエリアも拡大した。「早くてありがたい」と加盟店から高評価を得ている。
24年11月には、大型家電商品のシステム発注(店配達)をリリースした。25年後半をめどに、お客宅への直接配達がシステム内で可能になる予定。中・小型商品と同じく、いつでも、どこでもBFC.Netにログインすれば発注が可能で、納期が分かる利便性に加え、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など重量がある大型家電商品の配達・設置工事に苦労している加盟店が重労働をアウトソーシングでき、社員の負担軽減、労働環境の改善につながる。
ヤマダデンキのインフラである配送システムを活用することで配達に割いていた時間を営業活動に充てることができ、加盟店の生産性向上にもつながる。
24年度はエアコン、テレビ、パナソニックの条件付き商品がけん引し、約600店の認定店が当社の品ぞろえを大いに活用した。
また、モニター付きドアホン、センサーライト、エコキュートの販売も伸び、ヤマダホームズの新築・リフォーム、中古住宅買い取り、ヤマダデンキのリフォームの紹介ビジネスでは成約案件も増えてきている。
3月からはコスモス倶楽部を全47都道府県に作る目標だ。定期的な勉強会や情報交換会を開催し、リモート参加、異なるエリアでの参加も可能にし、交流を活発にする。
交流会や倶楽部の開催を重ねたことで、加盟店同士、加盟店と当社の担当者で顔が見える信頼関係ができたのではないだろうか。引き続きIoT、テスラやニチコンの蓄電池の研修会も充実させる。
そして、加盟店がお客さまへの売りのヤマ場となる特別招待会として「ヤマダテックランド特招会」の開催を拡大する。ヤマダデンキの店舗をショールームとして活用してもらい、招待客に、展示品を見て・触って・体感してもらう。加盟店にとってもヤマダデンキとの共生ビジネスにより家電販売、リフォーム紹介を強化する場になる。
住設商品や工事部材など当社の直取引先商品を扱うBFC.Netプラスも充実させ、くらしの困り事に対応できるよう支援していく。