2025.01.09 日本電化協会とTEPが新年名刺交換会 「次の世代にバトンタッチできる1年に」

あいさつする峯田理事長

働きやすい環境づくりを目指すTEPの屋宮理事長働きやすい環境づくりを目指すTEPの屋宮理事長

 日本電化協会と東京都電機卸商業協同組合(TEP)は8日、全国家電会館(東京都文京区)で「2025年新年名刺交換会」を開催した。官公庁や業界団体、メーカー販売会社、販売店などの関係者が参加した。

 日本電化協会の峯田季志理事長は名刺交換会で、昨年元日に発生した能登半島地震や9月の能登半島豪雨を振り返り「心からお見舞い申し上げる」とあいさつ。

 物価高騰や人件費の高まりを受け、全国電機商業組合連合会の会長でもある峯田理事長は街の電器店について「フェイス・トゥ・フェイスの商いをしている。価格転嫁は厳しい」としながらも、事業承継など「次の世代にバトンタッチできる1年にしたい」と社会のインフラとして存続する取り組みを強調した。

 全国電子部品流通連合会(JEP)の会長であり、TEP理事長の屋宮芳高氏は「大きく脱皮をして新たな体制を作りたい。人材不足は大きい」と、女性でも働きやすい環境作りを進めるなどとした。

 働きやすい環境整備に加えて、顧客のニーズに応え廃棄部品を削減して環境に配慮するために、TEP内でインターネット販売を強化して即座に部品を提供できるシステムを構築しながら「全国ネットで部品を届けられる業界にしたい」と力を込めた。東北や北海道地区の組合立ち上げの構想も語った。

 名刺交換会に先駆けて行われた特別講演では、ニッセイ基礎研究所金融研究部主席研究員チーフ株式ストラテジストの井出真吾氏が「国内外の経済情勢と株価・為替の見通し」をテーマに登壇した。