2025.01.08 「SPLIT-i」と「MUCOM88」の収録決定 手のひらサイズ「PasocomMini PC-8801mkⅡSR」

SPLIT-iの画面写真

MUCOM88の画面写真MUCOM88の画面写真

 電波新聞社マイコンソフト事業部は8日、今年春ごろに発売予定の手のひらサイズのホビーパソコン(PC)「PasocomMini PC-8801mkⅡSR」に、音楽制作ソフト「SPLIT-i」と「MUCOM88」を収録する。

 SPLIT-iは、PC-8801mkⅡSRの初期に神たま氏が作ったFM音源ドライバーで、古代祐三氏が愛用するなど、多くの楽曲制作に使われた。内蔵BASICの演奏機能よりも高性能で、音色エディタなどのツール類も完備する。もともとは、仲間内で使用するためサークル内で作られたソフトだったが、のちに雑誌掲載され同人ソフトとしても流通した伝説のソフト。

 MUCOM88は、古代氏自身が開発したMML形式の音源ドライバー。サウンドボードⅡに対応したFM音源6音、PSG3音、リズム音源6音、ADPCM音源1音に対応した楽曲を作れる。1991年には市販化され、多くのユーザーに愛用された定番の音楽制作ツールだ。

 SPLIT-iとMUCOM88を実行するための基本ソフトとして動作する独自のディスクオペレーティングシステム(DOS)は、ALPHA-DOS。SPLIT-iと同じく神たま氏が開発した個人製作のソフトで、本体に付属しているDOSの基本コマンド・フォーマットに準拠しながらも、極力占有メモリを抑えて、高速・多機能・高性能な開発環境を実現する。

 N-BASICやN88-BASICによるゲームやミュージックなどの投稿プログラムは先行募集していたが、SPLIT-iとMUCOM88で再現できる投稿プログラムも、期間を延長して募集する。

 応募方法はメールまたは郵送。住所、氏名、年齢、職業、電話番号、メールアドレス、希望するペンネームに加え、プログラムの説明を800~1600文字程度でまとめて記載。内容はオリジナルに限るが、参考にしたものがある場合は出所を明記する。

 メールはecm_info@dempa.co.jp、フロッピーディスクやカセットテープの郵送は東京都品川区東五反田1-11-15電波ビル9F電波新聞社「マイコンBASICマガジン」係まで。投稿の締め切りは2月20日。