2025.02.04 【コネクター特集】SMK アミューズメントや産機市場強化
SMKは、CS事業では情報通信市場や車載市場を柱とするとともに、アミューズメント市場や産機市場への展開を強化している。積極的な新製品開発を推進し、2年後、3年後に向けた受注活動に注力する。
2024年4月の組織改革で、事業部と営業を一体化した製販一体体制に組織変更した。営業から生産までの方針を一元化し、戦略策定と実行のスピードを高めることで、既存事業の拡大と新規事業の創出を実現する。CS専門の営業部隊とすることで、営業担当者の専門性をより高めて、受注拡大につなげている。
同事業部では今後も中期経営計画に沿って持続的な成長を図る。25年度は重点4分野(情報通信、車載、家電、産機・その他)でそれぞれ売上高を伸長させる計画だ。
車載市場向けは、今後もカメラ系を中心に事業拡大を目指す。E-Bike向けにも注力。25年度にインドオフィスの開設を予定しており、現地での車載ビジネス拡大につなげる。携帯端末向けは今後も北米や中華圏向けを中心に伸長させる。アミューズメント市場向けでは新たな案件獲得が進む。同社では、これまで製造技術や検査技術の向上に取り組んできた結果、品質レベルが上がり、新たな受注案件の獲得につながっている。
業界最小の製品幅8.1ミリメートルを実現した車載イーサネットコネクター「SE-R1」を開発した。100BASE-T1(100メガbsp)および1000BASE-T1(1ギガbps)の伝送速度に対応。嵌合(かんごう)ロック機構によるフルロック構造の採用で、強い振動や衝撃への耐久性を有する。
生産体制面ではフィリピン工場で生産能力増強を進める方針だ。