2025.07.03 340社のスタートアップ、京都で競演 IVSが連日活況

IVSの魅力を語る島川社長

スタジオプレーリーが展示するデジタル名刺「プレーリーカード」スタジオプレーリーが展示するデジタル名刺「プレーリーカード」

アトモフは世界中の景色が楽しめる窓を展示アトモフは世界中の景色が楽しめる窓を展示

大勢の人で賑わう「スタートアップ・マーケット」大勢の人で賑わう「スタートアップ・マーケット」

 340社ものスタートアップの競演が連日、京都で繰り広げられている。日本最大級のスタートアップイベント「IVS2025」(主催=IVS KYOTO実行委員会)が2日、京都市左京区の京都市勧業会館「みやこめっせ」やロームシアター京都で開幕。島川敏明IVS社長は「毎日100以上のサイドイベントが開催され、京都の町全体がIVSになる」と力を込めた。

 約2000に及ぶ世界中の景色を楽しめる窓、太陽光で動く生ごみ処理機――。スタートアップが集まる「スタートアップ・マーケット」は連日、多くの来場者で活気づいている。

 「Atmoph Window Yo」で世界中の景色を楽しめる窓を提案しているのが、アトモフ(京都市中京区)だ。komham(札幌市厚別区)は、太陽光発電で自動駆動する生ごみ処理機「スマートコンポスト」を展示し、微生物群「コムハム」により通常、数週間から数カ月かかる生ごみの分解が1~3日間でできることを訴求している。

 デジタル空間で着用する服をデザインするharmony(東京都港区)は、手掛けたメタバース上の服を披露。スタジオプレーリー(東京都渋谷区)はデジタル名刺「プレーリーカード」を展示し、NFC(近距離無線通信)タグ入りのカードにスマートフォンをかざすと名前といった基本情報やSNSのURLなどを共有できる仕組みを紹介している。

 こうした多彩な技術や製品が紹介されているのがIVSだ。会期は4日までで、5日には小中高生対象の「IVS Youth」を開催する。会場内は、AI(人工知能)やエンターテインメントなど七つのテーマゾーンに分けられ、京都企業エリアや海外企業エリアも設けられている。

 初日から起業家や投資家、学生など多くの人が来場しており、会場内は熱気に包まれている。立ち見が出るワークショップも目立つ。500以上のサイドイベントの実施も予定されており、会期中に1万2000人の来場が見込まれている。