2025.09.10 米エヌビディア、動画生成用GPU発表 7.5倍のAI性能、来年末提供

Rubin CPX

Vera Rubin NVL144 CPXVera Rubin NVL144 CPX

 米エヌビディアは9日、大規模なコンテキスト(文脈)の処理を行う新GPU(画像処理半導体)「Rubin CPX」を発表した。すでに明らかになっていた同社の次世代GPUアーキテクチャー「Rubin」を採用し、100万トークン規模のコーディングや動画生成を高速で行う。2026年末の提供を予定。

 新製品は、新たなプラットフォーム「Vera Rubin NVL144 CPX」上で稼働する。これは、同社の最新AI処理システム「GB300 NVL72」の7.5倍のAI性能を実現。メモリーも、100TB(テラバイト)の容量と1.7Pbps(ペタビット毎秒)の帯域幅を備える。

 動画データを変換するデコーダーとエンコーダー、文脈を踏まえた推論処理機能を単一チップに集積。同社によると、1億ドルの投資に対し50億ドルのトークン収益を生み出すという。

 同社は、GPU上でAI(人工知能)を開発するためのソフトウエア基盤「CUDA」を提供している。今回の製品では、こうした強みも生かし、ソフト面のサポートを行う。

 同社のジェンスン・フアンCEOは「新カテゴリーのプロセッサーを導入することで、AIコンピューティングの最前線に新たな飛躍をもたらす」とコメントしている。