2025.09.22 ヤマハが開放型/密閉型ヘッドホン新型 新開発ドライバーなど搭載
「YH-4000」(左)と「YH-C3000」
ヤマハは、独自の「オルソダイナミックドライバー」を搭載した開放型ヘッドホン「YH-4000」と新開発の「アルモダイナミックドライバー」を搭載した密閉型ヘッドホン「YH-C3000」の2モデルを10月23日から順次発売する。
YH-4000は、フラッグシップモデル「YH-5000SE」に採用された数々の技術を継承しつつ、ドライバーユニットやメッシュフィルターなどの音質パーツに専用カスタムを施した。これにより低域の迫力や密度感、中域のリアルさを高め、音楽の熱量に没入できるYH-4000ならではの音を追求した。
一方、YH-C3000は、ザイロンを使用した新開発のアルモダイナミックドライバーとヤマハのグランドピアノにも使われるビーチ材を使用した木製ハウジングをはじめ、専用設計のイヤーパッドの付属などにより音の開放感と密度感を両立し、時間を忘れて音楽に没入できる音を実現した。
1970年代、「HP-1」をはじめとするヤマハのヘッドホンに採用され、オーディオファンから注目を集めた平面磁界型ドライバーがオルソダイナミックドライバー。それを、最新テクノロジーを導入して再構築し、新生オルソダイナミックドライバーとしてYH-4000に搭載。フラッグシップモデルYH-5000SEでは採用していた吸音材をあえて使用しないなど、細部にわたる綿密な音質調整を施すことで、ハイレスポンスかつ音の精度が高いオルソダイナミックドライバーの特性を生かしながら、音の密度感と量感に優れたYH-4000独自のサウンドを追求した。
YH-C3000は、音楽用語で〝調和〟を意味しイタリア語のアルモニアに由来した新開発のドライバー、アルモダイナミックドライバーを搭載。このドライバーには、ヤマハのHi-Fiフラッグシップスピーカーの振動板で使用されているPBO繊維ザイロンをはじめ、紙や樹脂といった複合素材を使用し、3層構造で成形した独自の振動板を採用している。振動板として理想的な〝軽さ〟と〝剛性〟〝内部損失〟といった要素の調和を図り、高解像度かつ音の立ち上がりがよい滑らかな音質を実現した。
希望小売価格は、YH-4000が税込み42万6800円、YH-C3000が同30万5800円。