2025.10.09 シャープ、A3デジタル複合機のラインアップ刷新 クラウド連携とセキュリティー強化
A3デジタルフルカラー複合機最上位機BP-71C65(A4ヨコ連続複写速度モノクロ・カラー65枚/分)
シャープは、デジタル複合機のラインアップを刷新し、BPシリーズ全16機種を10月23日に発売する。クラウドサービスとの連携やセキュリティー対策を強化することで、オフィスの中核を担う多機能サービス機と位置付け、多様化する働き方を支援する。価格は税別151万~291万円。
新シリーズは、「OneDrive」「Google Drive」に加え、新たにクラウドベースの認証サービス「Microsoft Entra ID」に対応。Microsoft TeamsやMicrosoft OneDrive for Businessなどのマイクロソフトの各種サービスへのシングルサインオンができるようになった。
本体から各種クラウドサービスに接続し、スキャンデータのアップロードや保存されたデータのプリントなどが可能となる。ファクスから受信したデータをクラウドストレージへ転送し、外出先やテレワークなどの遠隔地から確認できる機能も追加した。
また、UTM(統合脅威管理)機能を搭載した多機能サーバーをオプション(別売)で提供し、オフィスのネットワークセキュリティーに必要な機能を統合的に運用・管理する。
「ファイアウォール」「IPS(侵入防御システム)」「アンチウイルス」などを搭載し、外部からの不正アクセスやマルウエア感染による内部からの情報漏えいを抑制する。
巧妙化するサイバー攻撃などにより情報漏えいのリスクが深刻化する中、専任のIT担当者がいない中小企業でも効果的なセキュリティー対策の実現を支援する。
生成AI(人工知能)を活用した「eAssistant Guide(イーアシスタント ガイド)」も新開発した。スマートフォンを同機にかざすだけで簡単にブラウザー上のトークルームへアクセスできる。
操作方法やトラブルなどについては、取扱説明書の内容を学習したAIが回答を自動で生成し、対話形式で返答する。
環境対策も強化した。再生プラスチックを本体総樹脂量の約50%(重量比)に使用したほか、梱包(こんぽう)には段ボールなどの紙製梱包材を採用し、二酸化炭素の排出を削減する。待機時間の消費電力を抑えつつ、約3.5秒で復帰する「バランス」モードも新たに搭載する。