2025.10.16 万博で32万個以上のおにぎり販売 象印マホービン

来場者でにぎわう「ONIGIRI WOW!」。おにぎりを通しご飯のおいしさを世界中に訴えた

マイボトル活用の妨げとなる要因の一つ「洗浄の手間」を軽減するマイボトル洗浄機
マイボトル活用の妨げとなる要因の一つ「洗浄の手間」を軽減するマイボトル洗浄機

 象印マホービンは、大阪・関西万博でおにぎりを販売し、会期中(2025年4月13日~10月13日)に32万個以上を売り上げた。マイボトル洗浄機も10台設置し、利用回数は16万回弱に達した。

 同社は、国内炊飯ジャーのトップメーカーとして「世界中にごはん好きを増やす」という長期目標を掲げている。その一環で、おにぎりを通じてご飯のおいしさをを国内外に発信すべく、「ONIGIRI WOW! (オニギリ・ワウ)」プロジェクトを進めている。

大阪・関西万博では大阪外食産業協会のパビリオンに出店し、最上位モデルの炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたご飯でおにぎりを作って販売した。 

 6カ月間の会期中、常時販売する「定番のおにぎり」4種類に加え、「日本のおにぎり」「世界のおにぎり」と二つのテーマで約1カ月ごとに4種類ずつ期間限定で販売し、計52種類の具材を開発。日本のおにぎりと世界のおにぎりでは、それぞれ自治体や企業・団体などとメニューを共創した。

 この取り組みが来場者の関心を呼び、会期中におにぎり専門店「ONIGIRI WOW!」には累計14万6000組以上が来場し、当初予想を大きく上回る累計32万個以上のおにぎりを販売。おにぎりを通じてご飯のおいしさを世界に広めた。

 今後もONIGIRI WOW!はプロジェクトとして継続し、さまざまな共創を進めながら、世界中にご飯好きを増やす啓発活動に取り組む。

 マイボトル洗浄機は、マイボトル普及を目指し同社が20年間啓発活動に取り組んでいる一環で、実用化に向けて開発を進めていた。

 大阪・関西万博では、特別参加プログラム「Co-Design Challenge」に選定され、会場内には万博会場モデルを10台設置。会期中の洗浄回数は15万8488回、二酸化炭素(CO₂)削減量は約1万2837㎏となった。

 万博会場で「外出先でマイボトルを洗う」という新しい利用シーンの提案につながり、マイボトル利用における洗浄の手間を軽減する新たな価値を示せたと手応えを感じている。

 今後、設置したマイボトル洗浄機10台は、別の場所へ移設し、多くの人に活用してもらう予定だ。また、機器の改良を進め、環境負荷の低減に加え、より日常的にマイボトルを活用しやすい環境づくりに向けた活動を強めていく。