2025.10.30 シンクレイヤ 総務省の地域DX事業に採択 フレイルと介護予防にセンシングとAI活用

センシングとAIを使いフレイル・介護を予防

 シンクレイヤの「フレイル予防・介護予防のための非接触センシングとAIによるストレスケアソリューション」が、総務省「地域社会DX推進パッケージ事業」に採択された。 

 同ソリューションはコンソーシアムの一員として提案したもの。それぞれの役割は▽広域高速ネット二九六(千葉県佐倉市)=代表機関としてプロジェクト全体統括、通信環境と実証システムの構築、導入効果の検証▽千葉大学=ストレス状態可視化システム開発、室内環境センサーの製作、ストレスマネジメントアプリの開発▽メンサポ(千葉市)=ストレスケアコンテンツの制作、ストレスケアの有効性評価▽シンクレイヤ=Wi-Fiセンシングによる在室判定システムの提供、佐倉ゆうゆうの里(佐倉市)=実証協力▽佐倉市=自治体視点でのアドバイス 。

 高齢者施設では、要支援・要介護状態の入居者の人数に応じて職員配置を見直す必要があった。また、入居者のQOL(生活の質)の観点からも、自立状態を長く維持することは重要であり、自治体にとっても「健康寿命の延伸」は喫緊の地域課題となっていた。 

 フレイル・介護予防には、食事、運動、心のケアが含まれる。特に心の問題については十分な対応が難しいとされる。 

 取り組みではセンサーとAIを使い、環境的・心理的ストレスのセルフケアを促すことで、自身の生活満足度・自尊感情の向上を図る。 

 さらに、職員が入居者のストレス状態を把握できるようにすることで、効率的な支援ができるようになり、フレイル・介護予防を推進し、健康寿命の延伸を目指す。