2025.10.30 東芝D&S、2ch・高CMTIの産機用デジタル・アイソレーター、柔軟な設計可能に
産業用機器向け2チャンネル仕様の高CMTIデジタル・アイソレーター「DCL52xx00」シリーズ
東芝デバイス&ストレージ(東芝D&S)は、産業用機器の高電圧部と低電圧部の間を絶縁しつつ、信号を伝送するための電子部品、デジタル・アイソレーターの新製品として「DCL52xx00」シリーズを出荷開始した。先行して発売した4チャネル仕様の「DCL54xx01」シリーズ10品種に続く2チャネル仕様で、4品種を用意する。チャネル数の選択の幅が広がり、柔軟な機器設計を可能にする。
同相過渡電圧耐性(CMTI)が100kV/μsで安定動作を支援し、最大150Mbpsのデータ伝送速度が可能。順方向2チャネル構成でデフォルト出力ロジックがlowの「DCL520C00」と同highの「DCL520D00」、順方向1チャネル、逆方向1チャネル構成でデフォルト出力ロジックがlowの「DCL521C00」と、同highの「DCL521D00」をそろえる。
先行発売した4チャンネル仕様と同様、東芝D&Sが車載向けを念頭に開発した独自の磁気結合型絶縁伝送方式を採用。絶縁信号伝送時に生じる入出力間の電気的ノイズに対する耐性を高めた。パルス幅歪みは0.8nsに抑えた。
非同期式シリアル通信方式のUARTや同期式シリアル通信方式のI2Cを採用したI/Oインターフェースなどの多チャネル高速通信用途に適する。このほか機器の制御を司るプログラマブルロジックコントローラー(PLC)、モーター制御、インバーターといった用途も想定する。








