2025.10.31 博多の寺社を照明18社がライトアップ 「博多旧市街ライトアップウォーク2025 千年煌夜」
昨年の東長寺のプロジェクションマッピング
福岡市博多区の寺社や庭園をライトアップする「博多旧市街ライトアップウォーク2025 千年煌夜」が、今年も照明企業18社が参加して10月31日から開催される。
2006年からスタートし、途中コロナ禍での中止を挟み、今年で18回目。博多旧市街エリアにあるそれぞれの会場で、今年のテーマ「光の森」に合わせた照明を演出する。総合監修は照明デザイナーの松下美紀さんが務める。
大通りに面した東長寺は、本堂を照らし出す大型のプロジェクションマッピングで、毎年注目を集めている。この本堂と約26mの高さがある五重塔を担当しているのがパナソニックだ。
プロジェクションマッピングは、本堂の扉5枚に対し、スポットライト型プロジェクター(スペースプレーヤー)を1台ずつ照射する。スケジュールと時計を同期させることで。左右に動く動きがスムーズに見えるように調整している。テーマに合わせた映像は福岡デザイン専門学校で講師も務めるanno labの映像ディレクターうさみたけしさんが制作、学生も参加している。
本堂の柱や全体には別の照明が割り当てられる。五重塔は高さに合わせ、上・中・下と照明器具を分け、今年は7台で照らす予定だ。すべて屋外にあるため、室内とは違って安全性が重要である上、雨天決行のため漏電対策も求められる。ケーブルで転んだりしないよう配慮も必要だ。その上で、どんな時でもきれいに見えるように構成されている。
プログラムや照明の配線の準備は事前にしているが、設営は前日。約20人で配線をつなぎ、日が暮れてから最後の調整を行う。
今年は光の森がテーマ。映像のシーンごとに、本堂の柱などを照らす照明の演出と色味も変えている。「ぜひ照明と映像の連携を見ていただければ」(パナソニック)。映像と照明で、東長寺が巨大な光の森に変わる。
東長寺では山門や六角堂、鐘楼は三菱電機照明、福岡大仏は山田照明、黒田家墓所と大師堂はKKDC-Japanがそれぞれ担当している。承天寺の泉水庭はコイズミ照明、仏殿はYAMAGIWAが担当、このほか大光電機、東芝ライテック、遠藤照明、岩崎電気なども参加している。
「博多旧市街ライトアップウォーク2025 千年煌夜」は10月31日(金)〜11月3日(月・祝)、午後5時半~午後9時(入場は午後8時45分まで)、雨天決行(荒天中止)。
 






 
				
							 
				
							 
				
							 
				 
				 
				 
				 
				 
				
 

 
 
  
  
  
  
  
  
 
 
