2025.10.31 通期連結業績予想を上方修正 4~9月連結も過去最高実績 住友電気工業

 住友電気工業は2026年3月期通期の連結業績予想を上方修正する。環境エネルギー関連などの需要が堅調に推移したほか、徹底したコスト低減、米国の追加関税の影響が想定を下回ったことが奏功。売上高は前回予想から1500億円増の4兆7500億円、営業利益は450億円増の3400億円、経常利益は420億円増の3460億円、純利益は250億円増の2300億円にそれぞれ引き上げた。 

 26年3月期第2四半期(25年4~9月)連結決算は、売上高が前年同期比5.6%増の2兆3734億円、営業利益は同28.2%増1530億円、経常利益は同27.8%増の1555億円、純利益は同29.3%増の979億3800万円。第2四半期ベースでも売上、利益ともに過去最高を更新した。 

 データーセンター向け光デバイスや光配線製品、ワイヤーハーネス、電力ケーブル、受変電設備などが増加。環境エネルギー関連や情報通信関連、自動車関連、産業素材関連の全ての事業が増収。利益もほとんどの事業で増益となった。利益は売値改善にも取り組み「営業利益率も上期ベースで過去最高の6・4%となった」(井上治社長)という。 

 米国関税の影響は営業利益で300億円のマイナスとしていたが、200億円改善。10月30日に発表した上場子会社再編に伴う影響は今回予想値に含めていないが、大きな影響がないとの見方を示した。