2025.11.04 横河電機、25年4~9月期増収増益 主力の制御事業が好調

 横河電機の2026年3月期第2四半期(25年4~9月)連結決算は、前年同期比で増収増益となった。豊富な受注残を背景に売上高は、同5.8%増の2820億円。主に増収に伴う粗利増により、営業利益は同7.4%増の390億円を確保した。

 セグメント別にみると、主力の制御事業は、同5.5%増の売上高が2645億円、営業利益で同6.4%増の361億円。主に欧州、日本、東南アジアでの大口案件の増加に伴い、受注が上向いた。中東は、前年同期の大口受注の反動がありつつも、為替影響を除くと前年同期並みとなった。

 業種セグメント別では、「Energy&Sustainability」の受注高が、同7.5%増の1639億円。アラブ首長国連邦(UAE)向けなど、複数の大口プロジェクトの伸長したほか、欧州や東南アジア諸国連合(ASEAN)、日本など幅広い地域での大口受注が増えている。ベース受注も引き続き堅調だった。「Materials」の受注高は、同6.1%減の929億円。減少額のおおむね半分が中国向けの減少となった。比率の高い中国の経済減速が長期化する影響を強く受けた。「Life」の受注高249億円(同14.9%増)国内の食品・薬品向けが堅調だったことに加えて、中東で都市の緑化プロジェクトの大口受注を計上している。                      

 また、ライフサイエンス事業製品も堅調に推移した。測定器事業が売上高152億円(同6.5%増)、営業利益30億円(同2.5%増)の増収増益となった。

 連結業績予想では、為替レートの変動による影響を考慮。売上高で前回予想から170億円多い前期比2.6%増の5770億円に、営業利益で30億円多い同0.6%減の830億円に上方修正した。