2025.11.11 パナソニック、電気設備の視点で住まいづくりの新スタンダード提案 啓蒙活動を開始

新スタンダードの提案活動について説明をする川本事業部長

 パナソニック エレクトリックワークス社は11日、住まいづくりの新たなスタンダードを提案する活動「でんきの設備でeくらし」を始めた。電気設備に対する関心を高め、電気設備設計の指針を示すことで、施主と住宅会社の打ち合わせをスムーズに、満足度が高くなるよう啓蒙活動を行う。配線器具を含む国内住宅関連商材の売上高1200億円を、2030年に1300億円へ拡大することを目指す。

 今回の活動の一環で、同社の提案内容をまとめた「電気設備の教科書」を配布。施主が自ら情報を取得できるようウェブページも開設する。

 住まいでの過ごし方の変化や、家庭で使用する電気機器の増加などにより、住まいのコンセントが不足している。同社とルームクリップの調査によると、家庭内コンセントの位置や数に対して、約75%が不満を持っていることが分かった。家を建てた後に電気設備を増設するには工事を伴うため、コストと手間がかかる。同社は、新築時から先読みして電気設備を計画することを勧めている。

 これまでも昭和30年代の「適正配線運動」、40年代の「電気の1・2・3運動」として、「1部屋2あかり3コンセント」の提案をはじめ、昭和から平成を通して時代に即した電気設備のご提案に注力してきた。

 東京都内で同日開いた説明会で、電材&くらしエネルギー事業部の川本哲靖事業部長は「配線器具から電気設備設計の新基準を提案し、2030年までには業界を挙げて定着させたい」と意気込みを話した。