2025.11.12 アブダビ、エアタクシーを推進 国内に飛行場を10 カ所導入へ
アブダビでエアタクシーのサービス開始を目指して関係者が集合
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ投資庁(ADIO)、民間航空総局(GCAA)、統合交通局(アブダビ・モビリティ)、アブダビ空港などアブダビ関連当局は11日、国内10カ所に電動型垂直離発着機(eVTOL)用の飛行場ともいえる「Vertiport(バーティポート)」を設置し、エアタクシーの商用化に向けたインフラ構築を共同で開始すると発表した。エアタクシー商用の時期は明らかでない。
今回の取り組みは、eVTOLの商用化に向けて10カ所のバーティポートなどのインフラを構築するほか、国内主要都市を結ぶ発着ルートを確定する。
GCAAのサリフ・ムハマド・アル・スワイディ総局長は「先進的で持続性あるエアモビリティサービスの導入というUAEの戦略的ビジョンに沿って取り組んでいく」と明らかにした。具体的な接続都市や参加する都市を増やすかどうかなどの詳細は、今後の交渉次第としている。
今回のプロジェクトの主体となるのが、主要出資者のアブダビ空港。同空港が主要な実施パートナーとしての役割を担うほか、統合交通局とGCAAは規制された枠組みのもとで、バーティポートのネットワーク開発と運用に寄与していく。プロジェクトのエアポートネットワークに参画するのは、ザイード国際空港、アル・バティーン・エグゼキュティブ空港、ヤス島、サディヤット島、アブダビ島などの主要ビジネス・観光拠点が現時点で決まっている。
アブダビはエアタクシー導入には積極的で、すでに米国のeVTOLメーカーとは導入実験を行っている。今回のプロジェクトに米国メ―カーがどの程度関与するかは不明だ。










