2025.11.18 安川電機がコントローラーの新製品 「セル」自動化で生産性向上後押し
YRMコントローラー「YRM1030」
安川電機は、ロボットと装置で構成される作業エリア(セル)を容易に自動化できるYRMコントローラー「YRM1030」を発売したと発表した。生産性の向上を後押しする。
多くの生産現場では、装置単体は自動化されていても装置間のワーク搬送や段取り替え作業の多くが人手によって行われているという課題があった。こうした課題に対応するのがYRM1030で、セルを構築する機能と制御する機能をさらに強化した。
具体的には、多数の装置から構成される製造工程をYRM1030とロボットによって装置間をつなぐことで、容易に自動化したセルとして構成できる。加えて、生産品種ごとの製造工程と各工程の作業を「レシピデータ」として管理し、これに基づいてセル内の装置やロボットを制御。生産品種の追加や仕様の変更がある場合でも、データの追加や変更で済むという。
同社は、製造現場の稼働データを駆使して生産性を高めるソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を実現するコントローラソリューションを「iCube Control」として展開。生産現場の進化に向けた取り組みの一環で2024年1月には、「YRM1010」の販売を開始。セルを制御するとともにデータを収集・解析し結果を制御にフィードバックする機能が好評を得ていた。今回のYRM1030は、その後継モデルとなる。









