2025.11.04 安川電機、マシンコントローラーのラインアップ拡充 装置機能の向上支援

マシンコントローラー「MPX1310」 オプションモジュール搭載モデル(左:1オプションスロット、 右:3オプションスロット)

 安川電機は、装置の制御に最適なマシンコントローラー「MPX1310」のオプションモジュール搭載モデルと、オプションモジュール8種の販売を始めた。フィールドネットワークによる装置システムの構築や機能拡張など、さまざまな要求に応えることができる。半導体製造装置や液晶製造装置、電子部品組み立て装置などが主な用途となる。

 通信用オプションモジュールを搭載することで、各種のフィールドネットワークで周辺機器と接続し、多様な情報を活用できるようになる。システムの規模や装置内の電源環境に応じて、装着可能なオプションモジュール数や入力電源タイプのラインアップから適切な選択が可能だ。

 種類が豊富な「SLIO I/O」をMPX1310本体に直接取り付けることで、多彩なシステムの構築を実現できる。SLIO I/Oは、各種ネットワークに対応した連結器のバスカプラを使うことで「リモートI/O」として分散配置できるという。

 同社は、メカトロニクス製品にデータを融合し生産性向上などの経営課題の解決を支援するソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を打ち出している。このコンセプトを実現するコントローラーソリューションを「iCube Control」として新たに展開し、MPX1310の販売を2024 年1月に開始した。

 近年は顧客から、装置の機能統合による制御軸数の増加や周辺機器との接続、 I/Oなどのラインアップの拡充を求める声が上がっていた。そこで今回の製品を追加し、装置機能や付加価値のさらなる向上を求める顧客のニーズに応えることにした。