2025.11.07 安川電機、新マシンコントローラー2機種を発売 国際規格のPLC言語に対応

「iC9226M-EC」(左)と「iC9226M-FSoE(機能安全対応)」

 安川電機は6日、製造現場の稼働データを駆使して生産性を高めるソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を実現する新たなマシンコントローラー「iC9000シリーズ」の販売を始めた。グローバルで標準化された技術をベースにすることで、プログラミングを容易に行えるようにした。

 具体的には、機械や装置の自動制御に欠かせない国際規格化されたPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)言語「IEC61131-3」に準拠するとともに、グローバルに広く普及するモーションネットワークの「EtherCAT」を採用。第一弾として、「iC9226M-EC」と「iC9226M-FSoE」(機能安全対応)の2機種を用意した。

 同社は、長期経営計画「2025年ビジョン」に掲げる「新たな産業自動化革命の実現」に向けて、i³-Mechatronicsを17年に提唱。そのコンセプトの実現に向けた製品開発を強化している。 

 i³-Mechatronicsを実現するコントローラーソリューション「iCube Control(アイキューブ コントロール)」として、高速・高精度・多軸制御を実現したマシンコントローラー「MPX1000シリーズ」を24年1月に製品化。今回製品化した「iC9000シリーズ」は、多様な装置や用途に適用可能な汎用性を持つことを目指したiCube Controlのもう一つの柱となるシリーズとなる。