2025.12.15 2025年度上期の通信機械生産・輸出入、生成AI・クラウド需要で堅調推移 CIAJまとめ、輸出は中国向け落ち込みマイナス20%

 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、2025年度上期(4~9月)の通信機械生産・輸出入概況を公表した。生成AI(人工知能)やクラウドサービスの需要拡大を背景に、国内市場は堅調に推移し、国内生産は緩やかな回復基調にある。


 国内市場規模は前年同期比5.1%増の1兆8547億円で、4期連続の増加。国内生産額は同4.4%増の1623億円と2期連続で拡大した。搬送装置や基地局通信装置、ネットワーク接続機器などが伸長し、通信インフラ投資の回復が寄与した。


 一方、輸出額は同20.3%減の1240億円。アジア向け部品輸出の減少が主因で、中国向けの落ち込みが影響した。輸入額は同4.5%増の1兆8546億円。海外製スマートフォンやネットワーク関連機器の増加が市場を押し上げた。