2026.01.03 【製造総合特集】カナデン・守屋太社長 エレクトロニクス技術商社の強み発揮 一段の商機拡大狙う

 カナデンは、工場自動化(FA)システム、ビル設備、インフラ、情通・デバイスの4事業を柱とするエレクトロニクス技術商社。国内拠点のほかに香港、シンガポール、上海、タイ、ベトナム、インドの現地法人が日系企業向けを中心に事業を展開している。

 守屋太社長は、一部のFA商材で仕入れ先が切り替わった後、従来以上の売り上げとなったことを挙げ「変化をチャンスにすれば一気に市場は広がる」と語った。工場で産業機器の安全を保つ配電用変圧器であるトランスは、メーカーの三菱電機が2024年から事業を譲渡していることに対応し、新たに取り扱い始めたダイヘンの製品が好調となっている。

 守屋社長はその背景として、同社が「西日本発のメーカーであること」を挙げ、東日本のシェアに伸びしろがあると明かした。西日本でも顧客が三菱電機製トランスから切り替える際には、ダイヘン製品を提案していく。

 三菱電機は、産機の動力として使われる三相モーターの事業を26年中に譲渡する方針だ。カナデンは、海外メーカーも含めて新たな仕入れ先を開拓し、トランスと同様に売り上げ増を目指している。

 カナデンは、以前からモーターの提案に特化した組織「ドライブソリューション課」も擁している。25年には顧客の工場で稼働する、直流電気を使う古いモーターを置き換えるため、スイスABB製の交流電流を使うモーターと、直流から交流への変換を行う三菱電機製インバーターを組み合わせて納入し、いわゆるAC化の実績を積んでいる。既存の土台などを使い続けられるABB製品を生かすことで、1カ月かかる工事を数日で完了。AC化は製鉄、繊維、製紙などで引き合いがあり、生産ラインの停止期間を短縮する提案は「今後の伸びが大いに期待できる」(守屋社長)。

 26年夏から秋にかけては半導体などの分野で新型製造装置が登場すると、守屋社長は見通している。半導体などを中心に、台頭する中国などのメーカーに負けない、より高度な技術を持つ日本の装置メーカーへの営業活動を強化しており、モーターを高精度に制御する三菱電機製のサーボを「しっかり設計段階から提案し、採用に結び付けていく」(同氏)とした。